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ニーズが高まる個包装

REPORT:㈱日本シーリング

神奈川県横浜市 ㈲谷川

包装機器メーカーの㈱日本シーリング(埼玉県さいたま市)では、リネンサプライ向けの全自動包装機SSシリーズを開発。タオルやユニフォーム、ダイアパー、おしぼりといった各種リネン品を包装して衛生を確保したい、あるいは包装作業を自動化したいというニーズの高まりから採用が始まっている。

今回は、コロナ禍の客先の要望に応え、手動包装機で個包装を始めたものの需要増で生産が追いつかず、全自動包装機導入に至った神奈川県の㈲谷川(横浜市)を訪問し、屋嘉部豊代表取締役社長に話を伺った。

おしぼりレンタルから事業を多角化

㈲谷川は、昭和30年の創業。横浜市内を中心として飲食店等に布おしぼりのレンタル事業を展開して成長。その後は事業の幅を拡げ、ドライタオル事業部(理美容等レンタルタオル)、業務用資材事業部(外食関連資材販売)、ダスコン事業部(レンタルマット・モップ)、業務用印刷事業部(名入れ資材販売)、クリーニング事業部(ユニフォームクリーニング)、清掃事業部(エアコンクリーニング・店舗清掃・害虫駆除)などを行っている。

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昭和30年創業以来、おしぼりで成長してきた谷川の工場。

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手間がかかっていた手動包装機

事業の中心だったおしぼりの需要は、外食離れ、紙おしぼりへの移行などの影響により10年ほど前から減少傾向となり、さらに昨年からの新型コロナによる営業自粛により、おしぼりの受注も大幅に減少したという。

屋嘉部社長は、「このコロナに限っては、自分たちの営業努力で何とかなるものではなかった。おしぼりしかなかったら経営は大変だった」と語る。

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屋嘉部 豊社長

その中でも、15年ほど前から始めたレンタルタオルが需要を伸ばしている。最初は、タオルフォルダー1台のみ、作業担当も1~2名でスタートしたというが、「5~6年前あたりから急に量が増えてきて、

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