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ビクター特販|ドレン回収で燃料費の大幅削減を実現 「エコモルダー」が工場の効率化にも貢献
クリーンフェスタHYOGO 2026総力特集
2026年11月11日㈬・12㈭、兵庫県神戸市の神戸サンボーホール
[経営利益を改善する製品・サービス導入ルポ]
㈱ビクター特販(大阪府豊中市、平田弘昭社長)は、クリーンフェスタ展で、同社が販売する除鉄機能・温度制御装置付きドレン吸引回収装置「エコモルダー」の実機を出展する(1階機械実演展示ブース1-7)。

エコモルダーを挟んで、(左)ベリーハーツの六車副社長とビクター特販の平田社長

管内に貯まったドレンを乾燥中
エコモルダーは、ドレン障害の改善に加え、工場で発生する高温のドレンやフラッシュ蒸気を効率よく回収し、処理した温水をボイラーへの給水や洗濯機に再利用することで、エネルギーロスの低減や水資源の有効活用に貢献する。環境省の環境技術実証事業(ETV事業)における令和5年度「気候変動対策技術領域」の実証済み技術(実証番号140-2306)として公表された際の実証結果によると、「エコモルダーを利用することで10%以上のCO2削減が可能になる」という。
主な特長は次のとおり。排水温度制限のある排水管の保護/水洗機やボイラーなどへの適温の温水供給/リザーブタンクとの連結による保有水量の調整/回収ドレン内のサビの軽減/スチームトラップの作動不良の軽減/排気蒸気の低減/ポンプによる温水供給/スチームハンマー現象の軽減/ポンプ停止時や吸引不良時に備えたドレンの別管路への切り替え。
2016年の発売以来、販売台数は約50台。その導入企業の一つが、食品工場や飲食店を中心に、各種ユニフォーム・作業服などの業務用クリーニングを手掛ける㈱ベリーハーツ(大阪府豊中市)だ。導入からちょうど1年が経過した同社の効果について、六車智嘉副社長に聞いた。
六車副社長によると、それまで月70万円程度だった工場の燃料費が、中東情勢による原油価格の高騰や受注増加を背景に180万円に跳ね上がったことを機に、エコモルダーの導入を決めた。購入したのは、貯水能力220L、吸引回収量(95℃時)毎時1,000Lの「VES」型だ。
「すでにエコモルダーを導入していた協力会社からも『確かに10%くらい抑えられる』と効果を聞いていたが、実際に使ってみると、30%下がった月もあった。一時は水道代やガス代を削減するために洗濯機の設定温度を65℃から55℃まで下げていたが、エコモルダーを導入してからは65℃に戻した。それでも毎月の燃料費は下がっている」(六車副社長)
エコモルダーは、50㎏の洗濯機3台に温水を供給する設定で使用している。回収したドレンの熱を利用して、あらかじめ温められた水を給水するため、洗濯機の設定温度に達するまでの時間が短縮された。燃料費の削減だけでなく、工場全体の効率化にもつながっている。また、配管内にたまったドレンと蒸気の作用によって発生する「スチームハンマー」も解消したという。環境面でも、ドレンやフラッシュ蒸気を効率的に吸引・回収することで、工場外に発生する湯気も抑制できている。
ビクター特販の平田社長は、エコモルダーの導入を検討する際の試算方法として、「AIに工場の規模や保有設備などの情報を入力した上で、『当社がエコモルダーを導入したら、どれくらい経費を削減できますか?』と聞いてみてください」と呼び掛けている。