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家庭用洗濯機の大型化が進む、『業界最大』なら羽毛ふとんも洗える

大企業を中心に景況感の改善が続いているとされるが、2017年はエアコンや冷蔵庫、洗濯機といった白物家電の売れ行きが好調だったようだ。

一般社団法人日本電機工業会(JEMA)によると、昨年の白物家電の国内出荷額は前年比2%増の2兆3,479億円で、20年ぶりの高水準となった。

猛暑が予想されていたことから、エアコンは省エネ型を中心に好調で、出荷額は6.2%増の7,232億円。まとめ洗いや毛布などの大物洗いに対応した大容量タイプが人気を集めた洗濯機も2.7%増の3,277億円とよく売れた。ちなみに、昨年のクリーニングの総需要は3,473億円で、ほぼ同額となっている。

こうした背景には、深刻な人手不足を背景に共働き世帯が増加したことにより、▽まとめ洗いのできる大型の全自動洗濯機、▽ロボット掃除機、▽食器洗い乾燥機——が家事の時短に貢献すると好調で“新三種の神器”として人気を集めていることがあるようだ。
家庭用洗濯機で現在、『業界最大』となっているのは洗濯12㎏機。ドラム式は「ビッグドラム」、タテ型は「ビートウォッシュ」という製品で、メーカーはいずれも日立。両機とも2人世帯の4日分(4人世帯なら2日分)の衣類をまとめて洗えるほか、大物洗いとしては薄手のシングル毛布4枚を一度に洗えるという。
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現在、家庭用洗濯機で最も大きいのは日立の洗濯12㎏サイズ。決して安くはないが、売れ行きは好調のようだ

さらにビッグドラムでは、ダブルの毛布(1枚6㎏以下)や羽毛ふとん(1枚1.4㎏以下)も1枚なら洗えるとしており、寝具類に関しては家庭洗濯がコインのライバルとなっていきそうだ。

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