最終更新日:

500m圏内にライバル店が3店舗『勝ち抜く戦術はこれだ!』

コインランドリーは、まだ本当の意味での「オーバーストア状態」ではない!

株式会社日本売上アップ研究所

中西正人 (なかにしまさと)

「コインランドリーはずっと右肩上がり」——この状況に最近、変化が起きていることを、前号・LBM第15号の「以前は10分100円だった乾燥料金を20分100円にしたランドリー」の記事で紹介した。

新規出店が進む中、ライバル店がすぐ近くに誕生するケースもあり、目移りしたお客を呼び戻す策として価格競争=値下げをする——そのような光景が見られるようになったという内容。ライバル店が現れたとき、既存店のオーナーはどのように戦えばよいのだろうか?

2021年9月15・16日に開催された「第6回国際コインランドリーEXPO2021」では、コインランドリー経営の指導を行う、㈱日本売上アップ研究所(本社・大阪市)の中西正人代表が、「500m圏内にライバル店舗が3店舗あっても勝ち残る戦術」を公開。多くの来場客を釘付けにした。以下は中西代表の講演内容を紹介する。

まだ本当の意味での「オーバーストア状態」ではない

3年前、市場調査専門会社・矢野経済研究所の発表で『コインランドリーの市場規模はずっと右肩上がりで拡大しており2018年度に1,000億円以上になる』というデータが示されました。

また、本日(国際コインランドリーEXPO)出展しているゼンドラさんが発行しているコインランドリー専門情報誌『ランドリービジネスマガジン(LBM)』に掲載されていた店舗の数(以前は厚生労働省が調査を行っていたが2013年度をもって終了。

その後はLBMが業界関連企業へのヒアリングを基に予測値として発表している)は、どんどんうなぎ上りで、今では2万店舗を超えたと推定されています。新規参入が活発に進んでおり、今では「過当競争」と言われています。


20211217142223

上段左は、矢野経済研究所の発表した市場規模。右はLBMが予測値として発表している施設数。下段は、中西氏による1店舗あたりの年商



どれほどの「過当競争」なのか?それを知るため、1店舗あたりの年商はどうなっているのか?という数字を出してみました。公的に出ている2つのデータを私が加工しただけです。単純です。年度ごとの市場規模と店の数を割り算しました。この数字がもし下がっているとすれば、「市場規模が伸びているから参入のチャンスです」といっても半分ウソになります。

しかし、算出された数字によると、1店舗あたりの年商は、2014年の段階で400万円台後半だったものが、直近の2019年は540万円くらいとなっています。1店舗あたりの年商は、まだ伸びています。

だから、まだ参入しても大丈夫です。本当に大変な意味での「過当競争=オーバーストア状態」にはなっていません。市場規模の伸び率と店舗数の伸び率を計算してみたら、両者ともに順調に伸びていました。

市場規模は直近で8%、店舗の数は3%伸びています。1店舗あたりの年商は4%伸びています。市場規模の伸びのほうが、店舗数の伸びを上回っています。

これはどういうことか?結論から言いますと「良い店が増えている」「コインランドリー需要が増えている」ということです。

最近、皆さんが勉強を始めて1店舗あたりの年商の高い店がどんどん増え、消費も活性化しているのです。競争も熾烈になってきています。

このデータだと1店舗あたりの平均年商が540万円。新規で店舗をオープンさせるオーナーさんが3人いたとすれば、3人の店舗の売上は、500万円以下・500万円・500万円以上と1人ずつ分かれるというイメージです。1,000万円以上の店を作れるのは10人に1人。実体は、そんな状況です。

次は:年商1,000万円以上のお店を作れるオーナーは「10人に1人」

この記事の著者

中西正人 (なかにしまさと)

株式会社日本売上アップ研究所
株式会社日本売上アップ研究所・代表取締役。1972年、兵庫県加古川市生まれ。 1995年、同志社大学卒業。同年、船井幸雄率いる経営コンサルティング会社㈱船井総合研究所入社。同社にて、クリーニング店・活性化チームを創設し、10年間にわたり、チームリーダーを務める。 2011年「㈱日本売上アップ研究所」を設立。個人経営のクリーニング店から、多店舗・多工場展開を行うクリーニング店まで、幅広い特長のクリーニング店の経営支援を行っている。 〒541-0041 大阪市中央区北浜1丁目1-27 TEL 06-6121-3080FAX 06-6228-7127

関連記事