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SUPPLIER`S NEWS:〈2021年洗剤出荷〉前年比96.3%の34,957トン

日本クリーニング用洗剤同業会は3月、2021年洗剤出荷実績(15社)を発表した。昨年の洗剤出荷量合計は34,957トンで前年(16社)から1,336トン減、96.3%となった。一昨年は新型コロナの影響を大きく受け、3,156トン減という過去最大の落ち込みとなったが、コロナ禍2年目も全項目で前年を下回った。

以下は項目別の動向。

■ ランドリー用合成洗剤

前年比1,008トン減、96.2%の25,433トン。そのうち粉末は998トン減、93.2%の13,681トン。液体は10トン減、99.9%の11,752トン。 総出荷の約73%を占める合成洗剤は、新型コロナの影響により前年は4,500トンも落ち込んだが、2021年もホテル稼働率減少、飲食業の営業自粛、ホームクリーニング縮小などを要因として、約1,000トンの減少となった。 ただ、液体は前年並みで推移。粉末からの移行や、介護施設・コインランドリーではコロナの影響が小さかったためと見られる。

■ ランドリー用石鹸

31トン減、85.9%の189トン。合成洗剤への移行が進み減少が続く。出荷減でコスト高となり、安定供給には価格改定をお願いする場合もあるという。

■ ソフター・漂白剤など

ソフターは29トン減の5,899トン(99.5%)。ランドリー用粉末漂白剤は30トン減の1,077トン(97.3%)。合成糊剤は114トン減の556トン(83.0%)。前年並みのソフターは施設・コイン市場への出荷が堅調だったことが要因と見られる。

■ ドライ用洗剤

前年から82トン減、91.2%の847トン。ドライ用は長期的縮小傾向に加え、コロナ禍で在宅勤務が浸透したことも影響を与えたようだ。

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