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日本一のコインランドリー コンセプトは「原点回帰」ランドリープレス直営店に迫る

少数の機器構成で最大売上効果を狙う

かねてより本紙でクリーニング店と併設したコインランドリーの開業を提案している㈱アスファクト(本社・福岡市南区、和田剛社長=写真)。

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下記の第8回国際コインランドリーEXPO会期中に開催された、「コインランドリー店アワード」にて、全国からエントリーされた65店舗の中で、最も優れた店舗に授与される【最優秀賞】に、同社の直営・ランドリープレス博多住吉店(福岡県福岡市博多区)が輝いた。

受賞後のスピーチで、和田社長は「コインランドリーも店舗がとても増えてきた。でも『本当に儲かっているの?』と見た瞬間に疑問を感じる店がたくさんある。コインランドリーの原点に立ち返って作った博多住吉店が評価されたことがとても嬉しい」と喜びを明かした。どのような店なのか。

最高月商、驚異の351万円

■直営店は平均月商120万円

アスファクトは現在、20店舗の直営店を運営しているが「業界発展のために、なんでもオープンにしたい」という考えから、各店舗の月商および年商を包み隠さず公開している。なおかつ平均月商は120万円。一般的なコインランドリーの売上を遥かに上回る高水準となっている。「売上を開示することで、コインランドリービジネスに夢を感じてもらいたい」とも和田社長は話す。

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直営店20店舗中トップの売上を誇るランドリープレス博多住吉店。和田社長が好テナントの条件に挙げる、間口の広さも満たしている


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機械をあえて少なくすると、快適に過ごせる空間デザインの幅も広がる


■オープン4年目、成長続ける博多住吉店

そんな繁盛店ばかりの直営の中でも群を抜く売上を叩き出しているのが、ランドリープレス博多住吉店だ。2019年にオープン、今年で4年目を迎える。

おおよそ3年目ごろから売上の伸びがスローペースとなり4年目には頭打ちとなることも珍しくないコインランドリーというビジネス。しかし同店は2年目である昨年(2022年)が年商2640万円に対して4年目となる今年(2023年)は3300万円を見込むなど、常識を覆す成長を続けている。今年7月には351万円という最高月商を達成。年商・最高月商、ともに直営20店舗でトップの座に君臨している。

商圏人口の7割は単身世帯

■都市型ランドリーの理想的立地

アスファクトといえば独立前はクリーニング機械販売の営業職を14年間務めて得た機械の知識と経験を活かし、クリーニングサービスを併設した出店パターンが強みの一つ。実際、直営店のほとんどがクリーニングコーナーを併設している。しかし博多住吉店はコインランドリー単独店舗。「様々な併設のスタイルが広がっているが、原点回帰。コインランドリー一本で勝負しても高い売上が出せる店を作りたかった」と和田社長。また駐車場もない。博多駅から徒歩10分、典型的な都市型コインランドリーでもある。

実はこのテナントは以前からずっと狙っていた。「とにかく目の前の道路が好きだった。この道を通るたびに、テナントに空きが出るのをずっと待っていた」と言う。

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店の前の道路には単身世帯が暮らすマンションが立ち並ぶ。商圏人口の7割が該当するという。夜間でもご覧の視認性で入りやすい

「道路が好きだった」というのは和田社長独特の表現だが、実際のところは近隣にマンションが立ち並び500m商圏に約1万世帯が密集。そのうち7割が若い単身世帯という都市型コインランドリーの理想的な対象客が溢れかえっていたことが同社の商圏分析で判明しており、コインランドリー単体でも繁盛店になるポテンシャルを十二分に秘めていることが分かっていたからこそ、かねてより出店を望んでいたのだ。

その読みは、オープン初月から的中。月商は90万円を記録した。その後も0時から6時の間に平均で3万円程度の売上が常時あるというデータが、ターゲットとしていた若い単身世帯の取り込みに成功している裏付けとなっている。また、土日の売上も「1日の売上が10万円を切ることはほぼない」という。つまり、毎月、週末だけで40万円程度の売上が生み出されているということになる。

コロナ禍が落ち着き始めた2023年は、インバウンド需要の回復も追い風になっており、これがオープン4年目の現在も大きな成長を続ける要因の一つとなっている。

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挽き立てコーヒーの自動販売機は1か月に4~5万円を売り上げる。ちなみに記事内の月商には含めていない。過ごしやすい空間を生み出すことで、自動販売機がさらに活きる

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