- 最終更新日:
白洋舍、24年連結売上435億円 ホテルリネンとユニフォームが好調
ホーム売上3.1%減も増益
㈱白洋舍の2024年12月期の決算は、2月に発表されている。
2024年の連結売上高は435億8000万円で、前年から0.7%増となった。営業利益は22億9500万円(26.4%増)、経常利益は25億100万円(16.4%増)、純利益は22億1500万円(13.9%増)。
また、白洋舍の個別業績としては、売上高338億4900万円(4.9%増)、営業利益17億9600万円(22.7%増)、経常利益20億5700万円(19.1%増)、純利益18億800万円(11.4%増)となった。以下は各事業の業績。
●クリーニング
市場はファッションのカジュアル化や家庭用洗濯機の高性能化、リモートワークの普及といった社会的要因を背景に縮小傾向にあり、中長期的にも大幅な回復は見込まれない状況にある。
その中で、収益性向上を図るべく、不採算店舗の閉鎖や営業テリトリーが重複・隣接する拠点の集約・統合を通じた業務効率の改善等、構造改革を進めた。
クリーニング事業の売上高は、は需要期の天候不順の影響により交換医療等の週品が減少したこと等から、前年比3.1%減の165億8100万円となったが、賃借料など直営店の経費を圧縮したこともあり、営業利益は8.0%増となった。
●レンタル
ホテルリネン市場はインバウンド需要の拡大により活性化が進み、ユニフォームレンタルも食品工場等における安全衛生意識の高まり等を背景に堅調な需要が見られる状況にあり、また諸経費の上昇を受け取引価格の改定を進めたこと等から、売上高は3.1%増の258億8500万円となった。営業利益は、稼働の増加に伴うレンタル品償却費や集配車両費の上昇はあったものの、15.0%増の21億3500万円となった。
◆今後の見通し
クリーニング事業は引き続き中長期的な需要の低下が想定される。一方、レンタル事業はインバウンド需要の拡大等を背景とする市場の好況がしばらく続く見通し。
ただ、人件費や物流費、原材料価格の上昇が長期的に続く見込みであることから、中期経営計画で掲げた各施策を着実に遂行し、最終年度(2026年度)の数値目標である連結経常利益27億円の達成を目指す。
2025年12月期の業績予想は、連結売上高440億円、営業利益23億5000万円、経常利益25億7000万円を見込んでいる。
この記事は、有料会員限定です
- 有料会員登録すると、全ての限定記事が閲覧できます。