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時給1500円で生き残る道 - TERAOKAユーザーカンファレンスPART3 -

スマホアプリ「ASTEMPOSMART」、預かりBOX「Drop&GO」、返却ロッカー「Take&GO」等のユーザー4社が登壇し、人件費上昇&人手不足時代における店舗運営の策を語った「2025TERAOKAクリーニングユーザーカンファレンス」のパート3。今号は、㈱C&L(東京都板橋区)・尾上有嘉子社長の講演要旨を紹介する。

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東京都板橋区を中心に6店舗を経営するC&L。尾上社長は2013年に起業し翌年、経営不振だった親のクリーニング会社を買い取る形で事業継承。引き継いだ当時、売上は約1億円あったが現預金は150万円しかなかったという。

従業員の働きやすさを重点に置く同社では、職場環境改善に取り組む企業を表彰する「いたばしgoodbalance会社賞」を2015年に受賞、また女性が働きやすい企業であることを厚生労働大臣が認定する「えるぼし認定」において、板橋区の企業で初の三ツ星を取得している。

補助金を活用した最新システム導入にも積極的で、補助金・助成金の採択は約1億円の実績がある。

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尾上有嘉子社長

現状と課題~人件費高騰

現状の課題は、①人件費高騰(都内では既に時給1500円も珍しくない)、②クリーニング売上(横ばいOR 減少?!)、③『人』問題(人手不足・採用難・人財育成・ハラスメントetc)。

東京都の最低賃金は今年1200円台になったが、当社では2023年の段階で1200円にしている。今年も業務改善助成金を利用し、時給を60円アップしながら2店舗で24時間受付システムを導入することを検討している。

東京では今でも1850円で募集しているスーパーがあったりするが、おそらく2028年には最低賃金が1500円に達する。全国平均が1500円になるころ東京は1600円を超えるが、その時に自分の会社がどうやって利益を出していくかを考えながら日々運営している。

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