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ダスキン洗濯代行に参入、許可を得て「タオルや下着」も洗う

清掃用品のレンタル・販売やミスタードーナツなどのフード事業も手掛ける㈱ダスキンが「日々の生活の中で洗濯に費やす時間や労力を削減し、お客様の家事の負担を軽減させる新たな事業として取り組む洗濯代行サービスの検証店」という位置づけで運営する『ダスキンウォッシュ』が2019年10月1日、大阪府吹田市のダスキン本社近くにオープンした。洗濯代行のほか、コインランドリーも併設している。


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ダスキンウォッシュの店内。コインコーナーの右に見えるのが洗濯代行のカウンターで、作業場はその奥にある


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バックヤードにある洗濯代行の品物を処理するための水洗機と乾燥機。クリーニング向け機器メーカーの製品


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大阪府吹田市のダスキン本社近くにオープンした『ダスキンウォッシュ』。担当チームの4人のスタッフのうち、3人がクリーニング師の資格を取得したという

洗濯代行は専用バッグに洗濯物をつめ放題というスタイルで、バッグは35L(約6㎏、2人暮らしで2〜3日分)1種類。料金は1回の利用は2,530円、月額利用(月5回コース)は9,900円。4台ずつある10㎏の水洗機と22㎏の乾燥機で処理する。

コイン用の機械は8㎏の洗濯乾燥機が5台に、2段式の乾燥機が1台、スニーカーランドリーが1セット。コインもスポット利用のほか、月額5,500円で使い放題のコースがある。店舗の営業時間は平日は8時〜20時、土曜は10時〜18時だが、定額利用者は専用のカードで営業時間外や定休日でも、いつでも24時間利用できる。


洗濯代行では、「タオルや下着」も預かるという。この点に関しては、洗濯物は専用のランドリーバッグで預かるが、洗濯・乾燥はバッグごとに行い、さらに洗濯も消毒効果のある方法にすることで保健所から許可を得たという。

これまでコインランドリー業者による取り組みが目立っていた洗濯代行は、クリーニング業法的に「グレーゾーン」といった感が強かったが、ダスキンの新規参入によって、少なくとも当該エリアにおいては「グレー」が解消されたことになる(クリーニング業法に関する指導監督は自治事務となっており、細かな指導内容は都道府県等により異なる)。洗濯代行の市場は、今後ますます広がっていきそうだ。


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