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第9回コインランドリー店アワード2024≪最優秀賞》Panndry パンとランドリー

人と環境にやさしいコインランドリー

国際コインランドリーEXPO2025(2025年2月)の「第9回コインランドリー店アワード2024」において最優秀賞を受賞した大阪府大阪市の「Panndry パンとランドリー」(運営:㈱万福家、万福公至社長)。『人に安全・安心、地球環境にもやさしい』をブランドコンセプトとして、パンは国産小麦100%・無添加のパン生地のパン、コインランドリーでは100%植物由来の無添加洗剤、合成香料・蛍光剤・防腐剤無配合、柔軟剤を提供しないというこだわりの運営を通じ、香害や化学物質過敏症で苦しむ人のために、そして地球環境のためにコインランドリーを通じて「家庭洗濯を変える」取り組みを始めている。

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大阪府大阪市のPanndryパンとランドリー

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万福公至社長と奥様の真紀さん

香害や化学物質過敏症の問題に取り組む

「Panndry パンとランドリー」は、2022年8月にオープン。万福社長は生命保険会社の営業マンの傍ら、貸し倉庫も保有していたが、コロナ禍に空きとなり、知り合いから倉庫を使ってコインランドリーをやったらどうかと話があった。

「コインランドリーは、生命保険業の時に投資や節税対策などでよく聞いていて、あまり良いイメージはなかったが、とにかく調べてみることにした。多くのセミナーにも参加して、いろんなメーカーや代理店にも問い合わせたが、中にはこの場所は出店しないほうがいいとの返答。また、こんな便利な商売なのに、なぜ利用者が増えないのかという疑問もあり、主婦層に使わない声を聞いた」という。

意見として多かったのは、「どんな洗剤が使われているか分からない」「柔軟剤が自動で投入される」「使い方がわからない」「他の人が何を洗っているかわからない」「ペット用品や靴などを洗濯しているのを見たことがある」「盗難とかの不安」「男の人がいたら入りにくい」など。それならば、「そういったネガティブなイメージを払しょくできるサービスを提供しよう。実現すれば、ある意味ブルーオーシャンとなる」と思い立った。

当時、洗濯機器メーカーによる「家庭洗濯を含めれば洗濯市場は約5兆円あって、そのうちコインランドリーはわずか1200億円、まだまだ需要が拡大する」という分析を聞いた万福社長は、洗濯市場のほとんどを占める家庭洗濯からいかに需要を引き出すかを考える上で、洗剤や柔軟剤の問題点にたどり着いた。コインランドリーとしても、香害や化学物質過敏症の問題に取り組む必要性がある。それがミッションとなった。

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