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ローコスト高生産工場の作り方

コロナ禍での変化への対応。五輪とその後の状況

北川幸一 (きたがわこういち)

東京2020オリンピック・パラリンピックは最終的に無観客開催となりました。インバウンド客の増加を望んで招致をしたのですが、1年延期したものの新型コロナウイルス禍は収まらず、海外から観光客は来日できませんでした。いろいろな試算はありますが、2,000億円程度の損失といわれています。加えて無観客開催となったことで、国内の観客も参加できず、こちらも1,400億円程度の損失となりました。

インバウンド客を増やそうとした当初の計画は実現しなかったわけですが、施設建設には、東京都と国は数兆円の投資を行なっています。開始時期は1年ではなく、2年間の延期も可能だったわけですが、来年の開催ならば相当環境は改善されていたと思われます。失われた損失はとても大きいといえましょう。

新型コロナウイルスに関しては、出遅れていたワクチン接種は国民性からか急速に進み、現在では国民の過半数が2回目の接種をすませています。特に65歳以上ではおよそ9割の人が2回接種を終わらせています。問題は若い人への接種です。副反応もあるわけで、その状況を詳しく説明していない国の対応が問われています。


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そのワクチン2回接種を前提としたワクチンパスポートも検討されていますが、実際に行うには大変な努力も必要です。拙速で行い、信頼を失うことになれば、今後の状況をさらに難しくさせます。渡航の自由を保証するために導入されていますが、他の目的で使われて差別が起こらなくするのが重要です。

そのワクチンパスポートを使った海外旅行を期待して、欧米では観光業の再開に向けての準備が進んできました。ホテルの予約は、再開を見込んで、相当数が埋まってきています。ひとたび再開すれば2年、3年と禁足させられてきた需要は大きく、空前の旅行ブームになるでしょう。もう少しの辛抱なのかもしれません。

海外は少しずつ活況取り戻す

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この記事の著者

北川幸一 (きたがわこういち)

株式会社ケーエスシー

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