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三方全自動包装機「SS-001型」の導入で業務拡大 ECサイトで全国から受注する天草のクリーニング店

天草諸島は熊本県南西部に位置し、東シナ海、有明海、八代海など四方を海に囲まれている。天草市の本渡地区を中心に10店舗を展開する㈲ヨミヤクリーニングは1955年に創業し、半世紀以上にわたって地域住民の生活を支え続けてきた。環境保全、全国展開する宅配EC事業、そして工場で働くスタッフの負担軽減。自動包装機の導入による課題克服について、代表の余宮征次氏に話を伺った。

ヨミヤクリーニング三代目、余宮征次氏

国道324号線に面した店舗兼工場

船員だった祖父が地元で創業

ヨミヤクリーニングの歴史は70年前に遡る。余宮代表曰く、「祖父が1955年に創業した。祖父は、第二次世界大戦中は乗組員として船に乗り、仲間の衣服をクリーニングしていた。戦後、地元天草に戻って、船で習得した技術を生かし、クリーニング店を開いた。」

創業当時は、客先を一軒一軒、直接訪問する外交を中心とした営業スタイルを取った。「祖父と祖母が協力して、自転車に乗って地域の家々を回って衣類や布団を集荷していたと聞いている。」

その後、事業を引き継いだ二代目、余宮代表の父は事業を店舗型へと転換し、店も3つに増やした。これまでの外交メインから、親しみやすく地域に根差した実店舗スタイルへ。2005年には法人化し、いまは本店を含め、10店舗を運営している。

地域社会に寄り添うきめ細かなサービス

天草は南北に長く、集落間の距離もあって単純に支店を増やせば良いというわけではない。店舗は天草市内でも人口が集中する本渡地区を中心に展開している。自社スタッフが集配車を走らせるので、効率的な集配ルートを組めるかどうかが出店の条件となる。

エリアを限定している代わりに、生活スタイルに合わせた利便性に力を入れている。余宮代表は「父の代までは日曜日を定休日としていたが、便利で頼りになるクリーニング屋にならなければとの想いから、平日はもちろん、土日祝も営業している」と言う。

本店は朝7時から夜19時まで、店舗によっては9時半から19時半、スーパーセンター内の店舗では9時から20時まで営業。さらに特徴的なのは、預ける店舗と受け取る店舗を自由に選べることだ。朝、出勤前に本店で出して、仕事帰りに別の支店で受け取るといった使い方をする人も。店舗間でレジシステムを統一しているため利用者は店舗を使い分けられるのだ。

工場の中央に鎮座する日本シーリングの「SS-001K」

クリーニング済みの商品を機械への投入

①プレス前

②プレス中

③プレス後

④かごへ投入

天草の海を守る石けんと重曹による洗浄

工場の裏手は天草湾で、青々とした海が広がる。船員だった祖父の代から、海と共生しながら続いてきたヨミヤクリーニングにとって、環境保護は欠かせない。「私自身、昔から環境について考えてきた。洗剤には、水質汚染や海洋生物への影響が懸念される成分が含まれていることもある。環境への影響が少ない、石けんと重曹をメインとした洗浄方法へと切り替えている」と余宮代表は述べる。

界面活性剤やリンを一切使用せず、排水処理の段階で流しても環境への害がほぼゼロの洗剤を使用。繊維を傷めずに汚れを落とせるため、環境保護につながるだけでなく衣服そのものも優しい仕上がりになる。「地球に優しい洗剤で洗ってほしい」「化学洗剤の刺激が苦手」というこだわりのある顧客から、要望や共感が多く寄せられるそうだ。

依頼の7割は首都圏、拡大する宅配EC事業

10店舗の運営と並行して同社が早くから力を入れてきたのが、インターネットを活用した宅配ECサイト「ハイクリア」だ。システムは約10年前に立ち上げた。余宮代表は「業界の先行きやお客様の利便性を考えたとき、これからは宅配クリーニングが必要になると確信した。最初は苦労したが、徐々に広まっていった」と回想する。

転機となったのは、新型コロナウイルスの感染拡大だった。外出自粛によって実店舗の利用が激減する中、非対面でのクリーニングの需要が高まった。利用者は専用の集荷箱に衣類を詰めて運送会社に渡すだけ。店舗に届いた商品はスタッフが検品・見積もりを行い、決済確認後にクリーニングを行って、商品は利用者の手元に返送される。

現在は全国から注文が入り、7割近くが、関東圏・首都圏からの依頼だそうだ。中には遠く北海道からの依頼もある。他店の仕上がりに満足できなかった顧客が相談してくるケースも多い。仕上がりの違いを実感してリピーターになってくれるという。

自動包装機を導入して工場の課題を解決

全国からの受注が増加し、安定した品質とサービスを提供し続ける一方、現場では人手不足と作業負担の増加に直面していた。天草で働き手を確保するのは難しく、限られたスタッフで品質を落とさずに作業するためには、工場の省人化・省力化が不可欠だった。余宮代表は、時間的ゆとりを作り、スタッフには人にしかできない仕事に集中してもらい、省力化できる部分は機械の力に頼るべき、との結論に達した。

そこで㈱日本シーリングが提供する三方自動包装機「SS-001K」を導入した。サイズは小さく、長机1台分ほどのスペースに設置できる。電源は100V1つで供給できて、キャスター付きで設置後の移動も可能だ。フィルムの交換部はスライド式で、二つ折りの軽量化した440㎜幅フィルムを採用しており、女性でも交換作業ができる。

運転中に扉が開くと、自動停止する安全設計となっているので安心だ。最大処理能力は1時間に約800枚。畳んだ衣類を機械に置くだけで、自動で脱気包装ができる。商品によってぺちゃんこにしたり、少し空気を入れた状態でふんわりと仕上げたり、脱気の量も調整可能。品質も均一でムラが出ない。

商品によって脱気の量も調整可能

全国に発送される梱包前の商品

工場の裏手は天草湾に臨む

水洗脱水機、ドライ機、乾燥機が並ぶ

機械導入で現場スタッフからも感謝の声が

結果、工場の作業風景は劇的に変わった。従来の手動包装機ではスタッフが手作業でフィルムを被せて、空気を抜きながら包装していたため、1時間あたり100枚程度を処理するのが限界だった。しかし「SS-001K」を使ってみたところ、1時間あたり500枚~600枚の処理が可能に。

余宮代表は「SS-001K」の導入に満足しているという。「機械を入れても仕上がりやフィルムの通し方がどうなるか心配だったが、日本シーリングの自動包装機は綺麗に仕上がるので、とても気に入っている。現場スタッフからも『本当に作業が楽になった、ありがとう!』と感謝の声が聞かれた。」

7月28日の熊本地震直後という大変な時期の搬入だったが、日本シーリングの迅速かつ手厚いサポ―トで無事に稼働を開始。「あとは、スタッフがフィルム交換に慣れていくだけ。繁忙期を迎えるのが楽しみだ」と余宮代表は笑顔で語った。

天草の海を守りながら全国から受注

ヨミヤクリーニングが目指すのは、洗剤による水質汚染を防ぎ、大切な天草の海を守ること。そのために、日本シーリングの自動包装機をはじめ最新機器を導入し、働くスタッフの負担を減らしてきた。持続可能な工場環境をつくり、技術と真心のクリーニングで地域と全国の顧客に喜びを届けている。

余宮代表は「天草は人口減少でちょっと寂しくなっているが、宅配ECサイトを通じて全国に天草の魅力や環境への想いを発信していきたい。やりたいことはまだまだたくさんある」と遠くを見つめる。ヨミヤクリーニングは、地元の暮らしに寄り添いながら、天草の美しい海を守り続けていく。

※製品に関する問合せやショールーム見学、商品テストの申込みは、TEL 048-758-4422まで。ホームページ では、デモ運転動画を公開中。

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