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「ほぼ毎年値上げ作戦」成功の秘密に迫る

高いと思わせない値上げの手法

自社の企業努力だけでは吸収しきれないコストの増分を価格に転嫁すべく、クリーニング業各社では料金改定が行われている。しかし、客離れ等を懸念し、踏み切れない企業も少なくない。こちらでは繁忙期の商況をお伝えしているが、「今年3月に昨年から数えて3回目の値上げを行った。

当時との比較で全メニュー15~20%程度上がっている」とする会社もあれば、光熱費や資材費の上昇が著しかった昨年も、「一度も値上げをすることができなかった」と話す会社もあり、企業ごとに対応の差が大きい。

前号では、利益率改善に向けた抜本的な対処として、人件費削減や無人対応等について述べたが、そこでも前段で書いたように料金改定に関しては「人の問題」に着手する前段階の話。社会全体で値上げラッシュとなっている今はうってつけのタイミングであり、それを逃してしまうと…

ただ、実際に本紙が取材した店では直近で言うと、3月15日号で掲載した鹿児島の㈱白晴舎が値上げをしても売上を伸ばすなど功を奏している会社はたくさんある。要するに、料金改定の方法や価値提供のやり方次第では。

そこで今回は「値上げをしても売上を伸ばしている企業」をクリーニング業界の枠を超えてリサーチしたところ、外食カレー業界でトップシェアをひた走る「ココイチ」でお馴染みの㈱壱番屋に辿り着いた。

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