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ユニフォームライン自動化、増産体制へ
全自動包装機導入、作業者は6人から2人に
埼玉県の病院リネンサプライ会社、㈱サンライズ(本社・鶴ヶ島市)では、1年前にユニフォーム・患者私物を扱う狭山工場(狭山市)を新設。これまでの生産の課題を解消するためのDX推進や自動化設備導入により、効率化したラインで増産を図っており、ユニフォーム用のトンネル、フォルダーからコンベアで繋がる包装機には、㈱日本シーリングの三方全自動包装機「SS-001K」を導入し、乾燥から包装までを自動化している。狭山工場を訪問し、楫野俊彦所長、黒瀬耕一工場長、猪鼻淳一係長に話を伺った。
昨年6月、新工場開設に合わせて導入した三方全自動包装機「SS-001K」。省人化を目的に採用した同機2台により、1日約1万点のユニフォーム包装を2人でこなせるようになった
ユニフォーム・私物洗濯の工場新設
㈱サンライズは、上尾中央医科グループの病院リネンサプライ会社で、平成5年に設立。同グループは、上尾中央総合病院を基幹として、1都6県で病院28施設、クリニック11施設、介護老人保健施設21施設のほか、老人福祉施設、訪問看護ステーション、地域包括支援センター、デイサービスセンター、ケアハウス、グループホーム、看護専門学校など、幅広く医療福祉事業を展開している。
サンライズは、元々は狭山市にあったリネン会社だが、上尾中央医科グループが多角化の一環として事業を吸収し、グループ各施設へのリネンサプライ事業を始めた。平成23 年には鶴ヶ島工場を新設して生産規模を拡大。また、ユニフォームと患者私物を扱う狭山工場も1年前に新築し、稼働を始めている。
狭山工場のユニフォームの生産量は1日約10,000点。洗いは、洗濯脱水機100㎏ 4台、50㎏ 4台。乾燥仕上げはガス式ユニフォームフィニッシャー2台で、そこからユニフォームフォルダー(2台)に入り、たたまれたユニフォームはそのままコンベアで全自動包装機「SS-001K」(2台) へ、というライン。これにより、トンネルでの乾燥仕上げからたたみ、包装までが自動化されている。また、商品管理にはRFIDタグを採用しており、台車ごとまとめてタグを読み込むなど、入出荷管理を合理化している。
包装作業を効率化するSS-001K
全自動包装機「SS-001K」は、三方全自動包装機SSシリーズのスタンダードタイプで、袋詰め・脱気・シール・カットを自動で行う包装機。タオルやユニフォームをコンベアまたは手投入するとフィルムに入り、上からのプレスにより空気を抜いた状態としてシール、カットする。長さや厚みの異なる商品も連続して投入し、1種類のフィルムで包装が可能。商品の大きさは複数のセンサーで感知しており、誤って商品がずれて入っても裁断することはない。
また、電源は100V 1つで供給でき、キャスター付で設置後の移動も可能なほか、フィルムの交換部はスライド式で、二つ折りの軽量化した440㎜幅フィルムを採用しており女性でも交換作業が容易のほか、運転中に扉が開くと自動停止する安全設計となっている。最大処理能力は時間800 枚。なお、全方位安全カバー付の「SS-001C」もある。
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