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スタッフがサポートする「半セルフ」強み 「高齢者対応5か条」掲げ、地域密着のインフラビジネス構築へ

スタッフがサポートする「半セルフ」

高齢者対応、ふとん洗いとともに、コインランドリー機器の稼働率をいかに高めるかにも力を入れている。

年末とか春先の週末とか、あるいは天候によって洗濯乾燥機の利用が集中し、機械が空くまで待たされることも少なくない。そうなるとお客様が他店に流れてしまうこともあるのだが、同店では「順番待ちカード」を作成し、カゴに品物を入れて順番待ちできるようにしている。スタッフが代金を預かり、機械投入を代行するサービスも行う。

また、混雑時は洗濯乾燥が終わった品物をスタッフが取り出し、「洗濯物取り出しカード」を添えてカゴに出しているほか、乾燥不足のふとんなどには追加乾燥をおすすめするカードも用意している。

ふとんも安心して洗えることを伝え、洗い方をサポートすることで、この時期(5~6月)はたくさんのふとんが持ち込まれている

混雑時に効果を発揮する「順番待ちカード」

機械の稼働率を高める「洗濯物取り出しカード」

「お客様は洗濯している間はどこか出かけたいから、順番待ちと出し入れを代行してあげれば売上を逃さなくて済む。コインランドリーはセルフサービスの事業だけど、どんな商売でも完全セルフは難しい。この周辺は民泊も増えて、外国人の宿泊者も来店する。無人では機械操作も難しいが、スタッフが少しサポートすればパネルをポチポチ触って操作できている。人がある程度介在する『半セルフ』にこそビジネスチャンスがあって、洗い方のコツをアドバイスしたり、出し入れを手伝ったりすれば売上も上がっていく」(尾上社長)。

稼働率アップのもう一つの策は、リネン品の受注だ。大手リネン業者があまり扱わない小ロットの需要を請け負い、病院の検査着や法人ユニフォーム、プロバスケチームのユニフォーム、タオルなどの洗濯にコインランドリー機器をフルに活用している。

「クリーニング工場は閑散期になれば早めにボイラーを切ってしまうので、コインのほうの機械を活用する。コインはあまり稼働しない時間帯もあるので、隙間にリネンを入れて洗い、手の空いたクリーニングスタッフがたたみ作業をしている」。なお、指定洗濯物はクリーニング工場で基準の洗いを行い、コインの乾燥機にかけているという。

こうした取り組みにより、コインランドリーの機械を遊ばせない、加えてクリーニングスタッフも遊ばせない高い稼働率のクリーニング・コインランドリー併設店となっている。

地域密着のインフラビジネスへ

工場をコンパクト化し、コインランドリー併設店にリニューアルして1年半が経過。これまでクリーニングを利用しなかった客層が来店し、コインランドリーとクリーニングを使い分けるなど、相乗効果を生んでいる。

コインランドリー経営について尾上社長は「セルフサービスで手がかからないと始める人も多いかもしれないけど、洗濯のことはすべて任せてという視点で、地域の生活に密着したインフラビジネスとして捉えたほうがいいかもしれない。地域のインフラと考えれば、明るくて安全でないといけない。薄暗くて電気だけでも明るくすればいいのにって思う店がいっぱいある。明るくて入りやすい居場所として、高齢者はじめ地域の人が安心して集まり、利用できる店でありたいですね」と語った。

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