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コラム「コインランドリーに行ってきて」

*前任者の退職により、LBMを担当することになりました石井です。よろしくお願いします。
*コインランドリーの取材は初めてでしたが、とても身近な場所です。母子家庭で育った私は、幼少期から家の手伝いは何でもしました。ある日、母親から「コインランドリーに行ってきて」と、洗濯物と洗剤と百円玉数枚を渡されました。店内を見渡し、横向きの機械が格好よかったので洗濯物と洗剤を入れて閉め、コインを投入。帰宅して母親に「横向きに回っている奴に入れた」と言ったら「あなたそれは乾燥機よ!」と、2人で急いで戻ったことがあります。その頃ドラム式洗濯機はありませんでした。そのエピソードを当時の私と同年齢の娘にするとゲラゲラ笑って気に入り、時々その話をして、とせがまれます。
*今回取材した柴又洗濯処は寅さんで有名な柴又にあるコインランドリー。「葛飾柴又の文化的景観」は国の重要文化的景観に選定されており、地域の店舗外観に関する規制は厳しく、苦労されたそうです。しかしオーナーの青柳さんは地元の子どもたちに剣道を教えるなど、葛飾らしい人情の人。明るく前向きに考え、開店にこぎつけました。当初は土産店などを考えていたそうですが、本誌NEWS欄の経済産業省報告にあるように、コインランドリーの需要は高まっており、市場は拡大しています。コインランドリーで正解だったと思われます。青柳さんが店舗を見回ると、時々鬢付け油の甘い香りがするそうです。近所のお相撲さんが利用されるのでしょうか。コインランドリーは、小さな人生劇場だと言えます。