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ローコスト高生産工場の作り方

工場がフル稼働に戻る前に

北川幸一 (きたがわこういち)

202202-P27-2

バッグからロール機前の振り分け式コンベアにリネン品を取り出す

オミクロン株の出現

新型コロナウイルスは日本では第5波のあと急激に感染者数が減って、2021年12月20日時点では極めて低い水準を保っています。日本人の国民性もあり、マスクや消毒、換気などの基本的な感染防止が進んでいますが、欧米では習慣がなかったとはいえ、マスクの使用率は極端に少なくなっています。そのような状況下でイギリス、フランス、ドイツでは変異ウイルスのオミクロン株の出現もあり、12月に入っても1日数万人の感染者が出ています。

この号が出る頃には、日本でもオミクロン株の感染がはじまっているか懸念されます。オリンピック開催のときも、第5波のときも、原稿締め切りの時と発行時の状況の差がとても大きく、驚かされました。ウイルスのパンデミックは予測がつきません。

低い稼働率での運営方法

新型コロナウイルス感染者の減少にともない、ホテルリネン工場の稼働率も少しずつ上がってきました。一時のような週に2日程度の稼働という最悪の時期は越えて、週4日稼働までには戻ってきたようです。

このような環境のもと、稼働率の低い工場の運営方法を客観的に見ることができたとするところもあります。少ない入荷で工場を動かすと生産効率が悪くなります。そこで工場は1日分以上、リネン品が溜まった時点で動かし、少ない入荷時には、自社工場では処理せず、協力工場に頼むケースが増えてきました。そのため協力工場の稼働率は上がっていて、とても忙しい状況が続いているようです。

休業補償で作業員を確保しておき、必要なときだけ工場を稼働するのは、この状況下では理にかなっているともいえましょう。 リネン費の償却を含まないランドリーだけの協力工場では、稼働率80%以上なら十分利益が出ます。元請けのリネンサプライ会社は営業とリネン費負担を行うので、従来からの65/35の比率なら、稼働率の低い自社の工場を動かすより、確実に利益を確保できます。

自社工場を動かすより、協力工場に頼った方がいいという状況は、いろいろな指針を示してくれます。

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この記事の著者

北川幸一 (きたがわこういち)

株式会社ケーエスシー

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工場現状分析(現在の問題点と改善案のレポート)、新規工場の設計、既存工場の改造設計、社員教育・管理者教育、セミナー、海外研修、生産管理ソフト・在庫管理ソフト・納品管理ソフト等の講習会

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