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最先端技術とグローバル品質でリネンサプライに「安心」を 世界へ広がるハシマの挑戦

衣料品の品質を守る検針機で知られる㈱ハシマ。創業以来、アパレル業界を中心に培ってきた検査技術を、リネンサプライの現場にも広げる。

早期のグローバル展開と圧倒的海外シェア

㈱ハシマは、1956年に岐阜県羽島郡で創業。ミシンパーツの卸販売から始めて1960~70年代にかけてメーカーとして成長し、接着プレス機を開発した。熱と圧力を利用する機械製作で技術を蓄積し、検針機や金属探知機、X線検査装置、裁断機などへ事業領域を拡大。アパレル業界の自動化と品質向上を支え続けてきた。

1990年代に中国、シンガポールに拠点を設置し、その後インド、ベトナム、バングラデシュなどにネットワークを拡大。現在は世界114カ国で販売し、売上高の約80%が海外だ。ハシマの代表的製品は検針器で、世界のトップシェアを誇る。高精度かつ圧倒的な信頼性から、国内外の大手ブランドや縫製工場が導入している。

大塚俊輔代表取締役社長(右)と伊藤健人検査機企画室課長代理

リネンサプライ・クリーニング業界での需要

ハシマの代表取締役社長、大塚俊輔氏は「これまでアパレルの現場で実績を上げてきたが、近年はリネンサプライ業界での需要が高まっている。」と語る。業界特有の課題が背景にある。「クリーニング店では、衣類を預かる際にポケットを確認することが容易だが、ホテルや病院から大量に回収されるリネン類の場合、使用済みシーツやタオル、ユニフォームなどが袋にまとめられ、そのまま工場に搬入されるケースが多い。入荷の際に一枚一枚、人が確認するのは難しい。」と大塚社長。

衣類に残された異物は甚大な損害や作業トラブルを招く。ドライバーやハサミなどの金属工具は洗濯機・乾燥機等の設備を破損し、電子タバコやライター、リチウムイオン電池などは発火して火災・爆発事故のリスクを招く。また印鑑、USBメモリ、IDカード、スマートフォンなどは個人情報漏洩につながってしまう。

AI搭載X線検査装置「HNX-S665NC」

AI支援システムによる検査品質の革新

2019年からX線画像解析技術とAIを組み合わせた検査システムを開発。リネンサプライ業界からの「忘れ物や異物による事故を無くしたい」という要望に応えるべく調整を重ね、2021年頃から本格的な実証実験を経て、「AIX-DETECTOR」が完成。

X線で撮影した画像をAIが解析し、異物の可能性がある部分をヒートマップで目立たせる仕組みだ。最終的な判断は検査員が行うが、AIが確認箇所を示してくれるので、検査員の負担が軽減され、見落としを防止。

検査機企画室の伊藤健人課長代理は「人による目視検査には、経験や熟練度、視力、体調などによってばらつきが生じる。AIを検査工程に組み込むことで、検査品質の均質化が図れる。」と言う。また、異物情報を学習させることで、AIを継続的に改善できる。

AI搭載X線検査装置「HNX-S665NC」では、対象の異物に合わせてAIモデルを選択でき、導入後の追加学習にも対応。自動振り分けモードでは1枚約3.5秒、連続撮影仕様では約1.5秒での検査が可能だ。さらにX線検査とRFID(電波でICタグ情報を読み取るシステム)を組み合わせると、単に「異物がある/ない」を判断するだけでなく、検査対象となったリネンそのものが追跡できる。ハシマはRFIDリーダーを検針・検査工程と組み合わせ、製品カウントや履歴照会などにつなげる仕組みを展開。例えば「このリネンに異物が入っていた」という検査記録をRFID情報と結び付ければ、どの製品で、いつ、どのような検査を行ったかというトレーサビリティーの向上にもつながる。安全の確保だけでなく、事故発生時の原因究明や品質管理にも活用できる。

場所を取らず乾燥機やロール機、仕分け場等にも設置可能

リネンサプライ業界に向けた今後の展開

ハシマが目指すのは、X線検査装置をリネンサプライ業界に提供するだけではない。アパレル業界で培ってきた検針機、金属探知機、プレス機など、多様な技術および製品を、リネンサプライやクリーニングの現場に合わせて再構築し、新たな専用機器へと発展させていく考えだ。例えばクリーニング店で活躍が期待されるのが「ハンディ検針器」。衣類の一部分を重点的に確認したい場合や、通常の検針機を通すことが難しい製品のチェックなど、手軽に使える検査機器として利用できる。「HN-35W」「HN-30S」などのハンディタイプがある。

大量のリネンを扱う工場では、X線による異物検査、検針機による検査、RFIDによる個体管理を組み合わせることで、「検査」と「管理」を一体化できる。アパレル業界からリネンサプライ、クリーニングの現場へ。ハシマにとって、単なる新市場への進出ではない。人手不足や品質管理、事故防止、トレーサビリティーなど、クリーニング・リネンサプライ業界の課題に対して、培った技術で新たな解決策を提示する取り組みでもある。

品質管理の厳格化が叫ばれるリネン・クリーニング業界において、ハシマの提供する「X線異物検査AI支援システム」や「ハンディ検針器」などの製品は、現場の安全を守り、作業効率を最大化する強力なパートナーだ。確かな歴史と世界基準の技術力を持つハシマの提案に、今後も大きな注目が集まっている。

※問い合わせは、㈱ハシマ TEL 058-247-8400まで。

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