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10年人手に困っていない -TERAOKAユーザーカンファレンスPART2-

スマホアプリ「ASTEMPOSMART」、預かりBOX「Drop&GO」、返却ロッカー「Take&GO」等のユーザー4社が登壇し、人件費上昇&人手不足時代における店舗運営の策を語った「2025TERAOKAクリーニングユーザーカンファレンス」のパート2。今号は、㈲谷川クリーニング(茨城県神栖市)・谷川祐一社長の講演要旨を紹介する。
谷川祐一社長
谷川クリーニングは、直営12店舗、コインランドリー1店舗を運営。『服をきれいに、福をつなぐ』という理念のもと、事業を通して地域との良い関係をつくっていくため採用と企業文化の醸成に力を入れている。2020年度ホワイト企業大賞にて『大賞』を受賞。社員、パート、経営陣などの役職や店舗、工場などの役割に縛られず、それぞれが自身で考え補い合える組織づくりを行っている。
谷川氏は2代目。大学卒業後、ゲーム会社に入社。20代の頃は会社員をしながら俳優を目指していたが、29歳の時に父の要請でタニカワクリーニングに入社。そこから倒れかけの会社を立て直しにかかる。
タニカワクリーニングの特徴
・管理職がいない、役職上の上下関係はない。役職としての指示はできないので、人として尊敬されているかどうかが大事になってくる。
・ルールや決まりはあまり作らない。考える余白をつくるため。
・工場は、パートを含め誰がいつ出社していつ帰るかを自分で決める。
・年末年始など会社のお休みは(社長以外の)みんなで相談して決めている。
・部署の壁は薄く担当はやんわりと決まっている。工場、店舗ともにマルチタスクの人が多く、互いに助け合っている。
・備品は誰でもいつでも自由に購入可能。上司の決裁は不要。
・バックオフィサー0人。事務員がいない。
・年齢層は10代~70代とバラバラで色んな働き方をしている。最年長は73歳の受付スタッフ。
・直近5年間の離職率5%以下。今年は誰も辞めていないが、辞めないから良いというわけでもないとも思っている。
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