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【連載⑫ Fashion Quality Maintenance】ドライクリーニングの生まれと育ちから何を学ぶか!

クリーニングは洋服の格好を守るためにある

白洋舎創立の初代社長・五十嵐健治氏は、自叙伝[恩寵の木洩れ日]を遺されている。ある時、その著書を読んでいた濤川氏は、胸に響く衝撃的なある文節に目を奪われたと、述懐している。五十嵐氏は何のためにドライクリーニングの研究に取り組んできたのか、おのれのめざすものは何かを断固たる決意で語っていた。

その主意はドライクリーニングの目的は衣服の再生保全であると読める。

以下、その本文(129頁)である。

『何といっても洋服の生命は格好一つにある。水洗いをすると、どうしてもその格好に異変を生じて、一度の水洗いで洋服の生命を失うのである。これほど不経済なことはない。もし、ドライクリーニングが完全にできれば、国家社会に与える利益は莫大なものだ。何としてもドライクリーニングの研究を完成して、早く社会の需要に応じたいものだと、熱心に神に祈るのであった』と。

濤川氏は、白洋舎草創時代の創業者の想いがここにあったことを知り、感無量だったといい、FQM論には次のように述べています。

そこで私(涛川)は、クリーニング業がこれにどう対応してきたかを五十嵐健治氏の自伝である[恩寵の木洩れ日]の中から抜粋させていただき、畏れながら持論を述べてみようと思います。

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