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コインランドリー刑事

超接近戦でコインランドリー同士が競争するのは、お客様にとってプラスかマイナスか

藤原健一 (ふじわらけんいち)

「クセつよ」な屋号の「クセつよ」な店主が
熱狂的なファンを呼ぶ「ドリーコランイン高砂南店」

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真正面にコインランドリーが開店したドリーコランイン(一部画像を処理しています)

コインランドリーは約10年前に長期降雨と税制メリットがきっかけで第4次ブームを迎え、そのブームは衰えを知らず、コロナ禍にいったん停滞したものの、またさらに店舗数を伸ばしています。

私の調べでは東京都内に約3,400軒のコインランドリーを確認しており、東京都の人口が1,400万人ですから、東京都全体のコインランドリー1軒あたりの商圏人口は4,600人です。近年は良い立地へのコインランドリーの出店はほぼ出尽くし、新規にコインランドリーを営みたい企業やオーナーが空き地や空きテナントを待って列をなしている状態。

そんな中、東京都葛飾区で、まさに眼の前にコインランドリーを開業された店があります。2010年頃に営業を開始した「ドリーコランイン高砂南店」(以下、ドリーコランイン)です。

京成高砂駅から徒歩5分ほどの下町・駅近コインランドリー。正面に昨年の11月22日、それまで鮮魚専門店だったテナントに入ったのがAランドリー(以下A店)です。新しいA店は栃原さんのコインランドリーの、狭い一方通行道路を隔てた真正面にあります。

葛飾区で見ますと、人口は46万人、コインランドリーは162軒で、コインランドリー1軒あたりにつき2,800人が商圏人口ですから、東京都全体より一人当たりの店舗数は1.6倍となかなかの競争率。経営しているのは不動産賃貸業、古着回収販売、コインランドリー業を営む株式会社マックスポケット。葛飾区で1983年に創業。さっそくアポを取り、社員の栃原 正憲さん(48)にお話しを伺いました。

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ドリーコランイン高砂南店の栃原 正憲さん

ドリーコランインの店内では、紺の記事に白文字で「不動産買取」と書かれた前掛けをした栃原さんがお客様と楽しそうに会話しながら店内の清掃をしていました。

取材時の葛飾区の気温は気象庁の観測値では17.2度、当日の最高気温は13時に20.5度と2月なのにとても暖かい日。店内に入ると、まず目に入るのが日活の1963年の映画「海の鷹」のポスターなどの、壁一面に貼られた映画のポスター。その隙間を埋めるように、メンコが貼られています。店内は駄菓子屋や下町の商店を思わせる昭和レトロな雰囲気です。

入り口付近に2人、奥に1人のお客様がお待ちになっていて、入り口のお2人はお友達同士なのか、仲良く会話していました。まずは変わった屋号のきっかけから取材はスタートしました。

--「ドリーコランイン」という店名には爆発力がありますよね。

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この記事の著者

藤原健一 (ふじわらけんいち)

1969年生まれ、宮城県石巻市出身です。


2002年から東京都内でコインランドリーを調べ歩いてきました。きっかけは母の介護でどうしてもサラリーマンを辞めなくてはなくなり、自宅で模型作家の仕事をするようになったのですが、病気の母とずっと一緒にいて、くたびれてしまったので、息抜きに外出する用事を無理やり作るため、どこでも良いので目標を決めて訪ね歩くのがいいな、また、すぐに制覇できるのではなく、永遠に訪ね歩けるものが良いな、と考え、たまたまその目標が東京都内の全てのコインランドリーだったからです。


その頃のコインランドリーは第3次ブームで、新しいお店がどんどん出来たり、古いお店がどんどん無くなったりと新陳代謝が激しかったので、つい先日行った場所が全く違う様相を呈していたりして、調査がどんどん楽しくなって行き、気がついたらあっという間に3,000軒を超えるコインランドリーに行ってしまってました。


その後、コインランドリーマニアとしてあるテレビ番組に出演して以来、講演や原稿を頼まれるようになり、その取材を通して業界関係者との交流も増えました。


ありがたいことに、ゼンドラの関さんとも、その中の出会いのひとつです。


求人広告を見て2018年からコインランドリーの清掃の仕事も始め、効率的、効果的な清掃方法や売上の伸ばし方にも詳しくなってきました。


この連載では、コインランドリー業界がより良くなるように、私の知識や経験を役立てたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。

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