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コインランドリーの可能性を紐解く!愛される店舗の作り方

「好き」を貫く店舗作りは、誰かをハッピーにする魔法になる

コインランドリー女子|ミユキ (こいんらんどりーじょし みゆき)

―デザイン賞受賞店「STEP in BUBBLE」に学ぶ、オーナーの「好き」を価値に変える方法―

こんにちは。コインランドリー女子のミユキです。

今回は、第10回コインランドリー店アワードで「店舗デザイン賞」を受賞された、静岡県富士宮市の「STEP in BUBBLE」さんにお邪魔してきました。

富士宮駅からタクシーで10分。住宅街の中にパッと現れるカラフルな建物に、運転手さんも「あぁ、あのコインランドリーね!」と即答。そんな、街のみんなに親しまれているお店の舞台裏をご紹介します。

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ターコイズブルーの外観が印象的な店舗。雑貨屋スペース部分をイエローで分けている

1:「自分が一番ワクワクする場所」を形にする勇気

オーナーの渡井さんは、もともと公務員として働かれていた経歴の持ち主。ご主人の実家の畑をどう活用するか考えた時に、「大好きなアメリカンテイストの雑貨屋さんとカフェをやりたい!」という真っ直ぐな想いが生まれ、このプロジェクトは始まりました。

そこに、お母様がクリーニングのお仕事をされていた縁もあって、コインランドリーを併設することに。 渡井さんはデザイナーさんを入れず、なんと1年半もの時間をかけて、ご自身でじっくりと構想を練られたそうです。

建設を担当したのは、意外にも和建築が専門の大工さん。

檜(ひのき)のドアを「オレンジ色に塗りたい!」という渡井さんと、「せっかくの檜がもったいない!」と反対する大工さん。何度も意見がぶつかったそうですが、渡井さんは自分の直感を信じて譲りませんでした。

今ではその大工さんも「オレンジにして良かったね」と目を細める、お店の象徴的なアイコンになっています。

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雑貨屋側のドア。オレンジ色のペンキは渡井さんが自ら購入した

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カラフルな雑貨が所狭しと並んでいて、見ているだけでも楽しい気分になった

コインランドリーの内装についても、「万人に受けるデザインの方がいいのでは?」という声もあったそうですが、渡井さんの答えはとてもシンプルでした。

「コインランドリーなら、生活に必要な場所だから、近くにあればきっと使ってもらえる。それなら私は、自分の好きな世界を全力で作りたい」

この潔い「好き」のエネルギーを貫いたお店は、今ではSNSを通じて県外や海外からもお客様が訪れる「目的地」としてのパワーが生まれる場所となりました。

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白黒のチェック柄の床とターコイズブルーの壁は、1950年代のアメリカンダイナーを彷彿させる。入り口ではオリジナルキャラクターのマットがお出迎え!

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店内の注意書きも、業者さんと相談してポップな色合いに仕上げた。白いドアから雑貨屋スペースに繋がっている

2:「富士山とドーナツと洗濯」という体験

このお店の特等席は、北側に大きく取られた窓。晴れた日には、お洗濯を待つ間にカフェのドーナツを楽しみながら、目の前にそびえる富士山を眺めることができるんです。

私が伺った日はあいにくの雨。自他共に認める「雨女」パワーを発揮してしまい(笑)富士山はお預けでしたが、いただいた自家製ドーナツは絶品でした!

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晴れている時の写真を渡井さんに提供してもらった。窓から富士山が見える

アメリカンスタイルを感じさせるカラフルなドーナツとコーラ。ターコイズブルーの店内で過ごしていると、ここが日本だということを忘れてしまいそうな、最高の「体験」ができました。

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フードメニューはドーナツとチュロス。どちらも渡井さんの愛情たっぷりの自家製

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サクサクのオールドファッションにカラフルなトッピングのドーナツ。おもちゃみたいな見た目だけど、味も抜群!

お店に伺ったのが雨の土曜日だったこともあり、店内は全台フル稼働。キッズスペースで楽しそうに遊ぶ子供たちや、手慣れた様子で洗濯機を回す常連さんの姿を見て、ここは単なる「映えスポット」ではなく、地域の人たちの暮らしに根づいている場所なんだな、としみじみ感じました。

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キッズスペース。子供さんがいない時間を狙って撮影するのが大変なほど、賑やかだった

この記事の著者

コインランドリー女子|ミユキ (こいんらんどりーじょし みゆき)

身長が低く、「洗濯物を干す・取り込む」という作業に負担を感じていたが、2018年、たまたま利用したコインランドリーでその悩みから解放され、人生が変わるほどの衝撃を受けた。

以来、コインランドリーの魅力を伝えるべく、全国の店舗を自ら取材する「コインランドリー女子のブログ」をスタート。

独自の視点が評価され、2021年からは「コインランドリーEXPO」にてアワード選考委員や講師を務めている。

本業は社会福祉士。地域福祉の専門家として、コインランドリーが単なる洗濯の場を超え、誰もが心地よく過ごせる「地域に根ざした居場所」になることを願って発信を続けている。

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