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コインランドリーの可能性を紐解く!愛される店舗の作り方

「好き」を貫く店舗作りは、誰かをハッピーにする魔法になる

コインランドリー女子|ミユキ (こいんらんどりーじょし みゆき)

3:「無人」だからこそ、見えないところに「愛」を込める

渡井さんは、お店を開くまでコインランドリーをほとんど利用したことがなかったそうです。でも、だからこそ「どうすればお客さまに喜んでもらえるか」を、真っ白な気持ちで追求されています。

朝5時の開店に合わせてお店に行き、お昼の雑貨屋オープンの前にはドーナツを作り、義理のお父様の協力も得ながら、1日4回の徹底したお掃除をする。そして夜23時のクローズ後にもまた、明日のお客様のために準備をする。

そんな渡井さんの愛情深い人柄に惹かれて、小さなお子様からご年配の方まで、たくさんの人が集まってきます。

アワード受賞が決まった際も、お客さまたちが自分のことのように喜んでくれたそうで、「お客様に育ててもらってるお店なんです」と話してくれた渡井さんの笑顔は、充実感に溢れていました。

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店内に、アワードの表彰状が飾ってあった。ライトパープルの額が店内にマッチしていて、ここにも渡井さんらしさを感じた

4:オーナーの「好き」が、お店の個性に変わる

「好き」という気持ちが放つエネルギーは、無人であっても空間を通じて伝わります。

コインランドリー経営に、特別な技術や資格は必要ありません。だからこそ、オーナーがその「箱」にどんな想いを込めるかで、店舗の表情はガラリと変わります。

渡井さんのように100%突き抜けるのは勇気がいるかもしれないけど、例えば店舗の片隅にオーナーが好きな雑貨を置いてみる、自分が好きな色を店舗のアクセントに使ってみる。そんな小さな「好き」の積み重ねが、無機質な空間に温かい「体温」を宿してくれる気がします。

「無人だからこそ、オーナーの想いに人は集まる」

渡井さんの姿勢から、そんな大切なことを教えてもらった気がします。

今回の学びポイント

  • 万人受けより「自分受け」: 自分が愛せるお店こそ、誰かに愛されるお店になる。
  • 「体験」をデザインする: 来店そのものが、お客様にとっての「楽しみ」になるようなお店づくり。
  • 最後はやっぱり「清潔感」と「愛情」: 個性的なデザインを支えているのは、日々の地道なお掃除と、お客様への深い愛情。

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この記事の著者

コインランドリー女子|ミユキ (こいんらんどりーじょし みゆき)

身長が低く、「洗濯物を干す・取り込む」という作業に負担を感じていたが、2018年、たまたま利用したコインランドリーでその悩みから解放され、人生が変わるほどの衝撃を受けた。

以来、コインランドリーの魅力を伝えるべく、全国の店舗を自ら取材する「コインランドリー女子のブログ」をスタート。

独自の視点が評価され、2021年からは「コインランドリーEXPO」にてアワード選考委員や講師を務めている。

本業は社会福祉士。地域福祉の専門家として、コインランドリーが単なる洗濯の場を超え、誰もが心地よく過ごせる「地域に根ざした居場所」になることを願って発信を続けている。

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