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新型コロナ特別定額給付金の後押しもあり・家庭用洗濯機が好調、大型化が進む

家庭用洗濯機や冷蔵庫、エアコンなど白物家電の2020年度の国内出荷額は、前年度比6.5%増の2兆6,141億円で、2年ぶりに前年度を上回った(一般社団法人 日本電機工業会調べ)。

外出自粛による巣ごもり需要の拡大により調理家電製品が大幅増となったほか、特別定額給付金支給の後押しもあり、ルームエアコン等の大型製品も好調に推移。空気清浄機は初の1,000 億円超えで、過去最高の出荷金額となった。これらの要因により、白物家電全体では、1997年度以降で最も高い出荷金額となったという。

電気洗濯機は数量が5.2%増の487万7,000台、出荷金額は8.4%増の3,995億5,400万円と、4,000億円に迫る勢い。特に10キロ超の大型は2割超もの伸びを示している。

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大型化が進む家庭用洗濯機


この大型化について、さらに掘り下げてみよう。2020年度の電気洗濯機487万7,000台のうち、474万台が全自動洗濯機となる(残りは二層式)。2016年度以降の直近5年間、10キロ以上機の台数と全体に占める割合は、

▽2016年:870台、19.6%

▽2017年:962台、21.6%

▽2018年:1,081台、24.1%

▽2019年:1,201台、26.7%

▽2020年:1,449台、30.6%

まさに右肩上がりで、今回でついに3割の大台超えとなった。家庭用洗濯機も近年のコインブームを相当意識しているようで、大型化もその一環と思われる。また、不特定多数が利用するコインで普及している(利用前に使用する)ドラム洗浄機能を搭載した家庭用もあるほど。

「家庭では洗えない大物を洗うところ」との利用のされ方も多いコインランドリーであるが、いよいよ家電メーカーも無視できない存在になってきた、とも言えそうだ。


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