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リーマンショックから父と母と娘。三人四脚で歩んだ14年/東京都新宿区 ㈲林サービス

店を続けるために大切な、いくつものポイント

他店との違いをどこで生み出すか。ともすれば価格競争に陥ってしまうクリーニング業界。14年前、同業者とのそれに巻き込まれ、折しもリーマンショックが発生。運営していた3店舗のうち、2店舗を閉めようと決意した会社がある。それは東京都新宿区の㈲林サービス。しかし時は経ち2022年、当時と変わらず3店舗とも営業を続けている。『町のクリーニング屋さん』が一つずつ強みを生み出してきた過程を取材した。

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無人引き取り&受け渡しサービスを示す「24H」の文字が入った看板とともに、林正治社長と真由美さん

ルーツは山形県酒田市

屋号・EMクリーニングハヤシは「西落合店」、「落合駅前店」、「落合店」の計3店舗。いずれも新宿区内にある。

その歴史を紐解くと、ルーツは創業者で現在も社長を務める林正治氏(77)の出身地である山形県酒田市にあり、親戚のクリーニング店で中学卒業後に仕事を始めた。その後、上京して修行を積み、1978年に営団地下鉄(現・東京メトロ)落合駅前にあるドライ機1台の小さなクリーニング店「オリンピア」を居抜きで買い取り、自分のお店を構えた。

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