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「売り上げが上がらないと悩んでいる人たちへ、いま必要なことは」
京都府クリーニング生活衛生同業組合(田崎保男理事長)は10月13日、京都からすまホテルにて(公財)全国生活衛生指導センターの補助金事業を活用し、令和7年度の物価高騰対策経営支援セミナーを開催した。講師は東洋学園大学、人間科学部・准教授の種村文孝氏、「売り上げが上がらないと悩んでいる人たちへ、いま必要なことは」のテーマで、一般社団法人日本マインドセット協会の資料を活用した実践的かつ本質的な内容であった。セミナー終了後には個別相談会も行われ、賑わいをみせた。
個別相談会の様子
以前にも対談企画(2023年6月15日号掲載)やセミナー記事などを同紙で掲載したことがあるが、今回も折々に具体的な例を挙げながらの話は大変わかりやすく、また耳に痛いと感じるほど切り込んだ内容も多く、参加者からは「とても充実した時間だった」「考えさせられた」「5%に入らなくては」など、実感のこもった感想が聞かれた。
種村氏は冒頭で「何を得たいのかによって結果は違ってくる。売上だけでなく、組織運営や家族のことなど、広く自分がこうなりたいということをイメージし、自分に引き当てながら聴いて欲しい」と話し本題に入った。
セミナー講師の種村氏
自社の商品・サービスについて
前提として、自分が当たり前にしていることを考えるのが大切で、特に売り上げを伸ばすためには仕事やサービスのとらえ方が大きく関わってくるので振り返ることが大切。例えば自店での仕事が「ニーズ(Needs)商品なのか、ウォンツ(Wants)商品なのか」を考える。ニーズ商品は、必需品であり、生活において必要な物。
ウォンツ商品は、嗜好品・贅沢品であり、あると嬉しい物や欲しい物。ニーズ商品は安い方が買われやすいが、ウォンツ商品は高くても買われる。ニーズ商品として提供できていなければ、クリーニングは贅沢品だとお客に思われているため、「クリーニングは日常生活に欠かせないものだ」と認識してもらう必要がある。
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