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コインランドリー刑事

テレビドラマに登場したコインランドリーの聖地を巡る旅(ツアー)ベスト10

藤原健一 (ふじわらけんいち)

コインランドリーオガワ 東京都台東区浅草5-54-8

LAUNDRY 4「恋愛小説家も、諸葛孔明もやって来た。浅草で最も物語が渋滞するランドリー。」

コインランドリーオガワ 東京都台東区浅草5-54-8

ここは今回のツアーでも特に面白い一軒。
まったく雰囲気の異なる二本のドラマが、同じコインランドリーを舞台にしています。
「冬のなんかさ、春のなんかね」(2026年・日本テレビ)
杉咲花演じる小説家・土田文菜と、成田凌演じる美容師・佐伯ゆきお。
恋愛について考えすぎてしまう文菜を主人公にした、「考え過ぎてしまう人のためのラブストーリー」です。
二人が初めて会話するのが、このコインランドリー。
冬の夜、洗濯を待つ文菜。そこへ現れたゆきお。イヤホンから漏れていた音をきっかけに、二人の会話が始まります。
派手な運命の出会いではありません。
だからこそ、「もしかしたら本当に、こんな出会いがあるかもしれない」と思わせてくれる場所です。
「パリピ孔明」(2023年・フジテレビ)
こちらは一転して、三国志の天才軍師・諸葛孔明が現代の渋谷へ転生!
向井理演じる孔明が、上白石萌歌演じる歌手・月見英子の“軍師"となり、音楽業界で天下取りを目指すという異色の音楽コメディです。
第3話では、ラッパーのKABE太人と孔明が出会う場所として、このコインランドリーが登場。孔明は彼をラップバトルへと誘っていきます。
同じ洗濯機の前で、
あるドラマでは静かな恋が始まり、
別のドラマでは現代に転生した諸葛孔明がラッパーをスカウトする。
この振れ幅こそロケ地巡りの醍醐味です。



ECOWASHCAFE立川若葉町店 東京都立川市若葉町3-56-1

LAUNDRY 5「何気ない日常の場所が、一瞬でサスペンスの舞台になる。」

ECOWASHCAFE立川若葉町店 東京都立川市若葉町3-56-1
「マイファミリー」(2022年・TBS)


二宮和也演じるゲーム会社社長・鳴沢温人。
ある日、温人と妻・未知留の娘が誘拐されます。
犯人から突きつけられた要求は、警察を排除し、自分たちだけで娘を取り戻すこと。
誘拐事件を軸にしながら、その中心にあるのは「家族とは何か」という問い。TBSが“ノンストップファミリーエンターテインメント"と銘打ったサスペンスです。
物語が最終局面へ向かう中、温人と三輪が合流する場所として登場します。
普段なら「洗濯が終わるのを待つ場所」。
しかし「マイファミリー」の世界を重ねると、一転して「誰が来るのか」「次に何が起こるのか」と周囲を警戒したくなるような場所に見えてきます。



コインランドリーみなと商事 東京都八王子市東中野2000-3

LAUNDRY 6「ロケ地を訪ねるのではない。ドラマのタイトルそのものを訪ねる。」

コインランドリーみなと商事 東京都八王子市東中野2000-3
「みなと商事コインランドリー」(2022〜2023年・テレビ東京系)


今回の10か所の中でも、ここはまさに“聖地中の聖地"。
なにしろ作品タイトルそのものが「みなと商事コインランドリー」です。
もともとは「白い家」という屋号だったのですが、ドラマタイトルと同名の屋号に変更されました。
祖父から古いコインランドリーを引き継いだアラサーの湊晃と、店を訪れる高校生・香月慎太郎。
恋に臆病な大人と、まっすぐすぎる青年の距離が少しずつ変わっていく、真夏のラブストーリーです。
二人が出会い、話し、笑い、悩む。
物語の中心そのものが、このコインランドリーです。
ここだけはドラマを知らない人でも、ぜひ入口で一度立ち止まってください。
看板を見上げれば、「本当に「みなと商事コインランドリー」へ来た!」という、タイトルの中へ入ってしまったような感覚が味わえます。

この記事の著者

藤原健一 (ふじわらけんいち)

1969年生まれ、宮城県石巻市出身です。


2002年から東京都内でコインランドリーを調べ歩いてきました。きっかけは母の介護でどうしてもサラリーマンを辞めなくてはなくなり、自宅で模型作家の仕事をするようになったのですが、病気の母とずっと一緒にいて、くたびれてしまったので、息抜きに外出する用事を無理やり作るため、どこでも良いので目標を決めて訪ね歩くのがいいな、また、すぐに制覇できるのではなく、永遠に訪ね歩けるものが良いな、と考え、たまたまその目標が東京都内の全てのコインランドリーだったからです。


その頃のコインランドリーは第3次ブームで、新しいお店がどんどん出来たり、古いお店がどんどん無くなったりと新陳代謝が激しかったので、つい先日行った場所が全く違う様相を呈していたりして、調査がどんどん楽しくなって行き、気がついたらあっという間に3,000軒を超えるコインランドリーに行ってしまってました。


その後、コインランドリーマニアとしてあるテレビ番組に出演して以来、講演や原稿を頼まれるようになり、その取材を通して業界関係者との交流も増えました。


ありがたいことに、ゼンドラの関さんとも、その中の出会いのひとつです。


求人広告を見て2018年からコインランドリーの清掃の仕事も始め、効率的、効果的な清掃方法や売上の伸ばし方にも詳しくなってきました。


この連載では、コインランドリー業界がより良くなるように、私の知識や経験を役立てたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。

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